日曜日, 10月 10, 2010

坂本龍馬暗殺の真相

今日の龍馬伝を見ていて、ふと気が付いた。
坂本龍馬はなぜ始末される必要があったのか?
諸説あるが、単に勤王志士の暗殺ではない。
有力説は薩摩説だが、根拠は大政奉還によって倒幕の機会が薄れてしまった。
倒幕のために、邪魔者になった龍馬を暗殺したというのだが、単純すぎないだろうか。
もう少し深い事情があるように思える。

当時は既に欧米の政治機構を学んでいる。議会制の採用と軍事力の強化。
大政奉還が実現し、発言力が土佐藩に大きく傾く。龍馬はもう土佐藩の代表格として出現する可能性も出てきた。当然海軍の担当は衆目の事実。
薩摩は土佐藩と生き残った徳川家に、海軍力と商業海運を牛耳られる心配が以前からあったのではないか。
それが大政奉還によって、現実的な驚異と映ったに違いない。
決断は早かった。その後の成り行きはご存じの通り。

結果として、薩摩は海軍を獲得し、長州陸軍と二分して軍事権力を手に入れる事が出来た。
土佐岩崎がかろうじて商業で成功を収めたのも、龍馬影響の下、彼独特の政治力なのかも知れない。